2015年9月4日金曜日

横浜バスツアー

横浜YMCA 地域交流事業 「Yokohama City Bus Tour」実施報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は9月2日(水)に3時間の横浜バスツアーを実施しました。
 今回は一つの研修グループから依頼があり、フランス語使用グループ向けに実施しました。三日前に研修で来日したばかりのコンゴとセネガル(職業訓練の運営・管理と質的強化研修)の皆さん7名に日本人ボランティアの方1名、JICAスタッフ2名というメンバーでした。JICAバスの運転手さんのご協力の下、バスに乗りながら横浜周遊というプログラムを行うことができ、みなとみらい、横浜駅、桜木町、中華街、港の見える丘公園、外人墓地、山手地区、三渓園、マリンタワー、山下公園、赤レンガ倉庫をまわりました。
事前の天気予報では暴風雨かもしれないということだったのですが、実際には当日は快晴。強い日差しの中、横浜の街をバスは走りました。横浜の歴史、みなとみらいの特徴、横浜駅の乗り入れ線の数など英語で説明したものをJICAコーディネータの方がフランス語に通訳してくださいます。 
 今回はこのようにフランス語使用グループだったので、フランス語に介しながら説明を行い、皆さんは興味深そうに車窓の景色を眺めていらっしゃいました。日本の開国の際に、横浜の人々がどのように西洋文化を受け入れたかを説明しつつ、日本で一番大きな中華街、日本で二番目に高い建物である横浜ランドマークタワーを見ながら進みました。
山手地区の丘をバスで登り、両側にはレトロで素敵な西洋文化の景色が過ぎていきました。そして三渓園では少し時間をとり、日本でも珍しいプライベート庭園の紹介をしました。バスの中で事前に説明を聞いた参加者の皆さんはわくわくして現地に降り立ちました。朝までの大雨だった後での強い日差しのため、三渓園の樹木や花々はキラキラと輝いて本当にきれいでした。来日したばかりの皆さんも初めての伝統的な日本文化様式を見て大喜びでした。そして三渓園ではボランティアガイドさんや、茶道ボランティアの皆さんが大変親切に対応してくださいました。抹茶を見るのも聞くのも初めての皆さんに対して、お点前を実践してくださったり、三渓園の説明を丁寧に行ってくださいました。
素晴らしい日本庭園を名残惜しく後にして、次に一行はマリンタワーに向かいました。マリンタワーは高さこそ顕著なものではありませんが、タワー展望台から横浜の街を一望できることや、昔からの横浜のランドマークであることなど、注目すべきスポットです。
今回はJICA横浜のご協力を得てバスをお借りすることができ、車窓から横浜の街を眺めて主要な観光スポットを周ることができました。今後ともこのような楽しいプログラムを通して、地域の皆様とともに日本の社会や文化を紹介したいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見綾乃)