2015年5月26日火曜日

はじめてのYOKOHAMA

横浜YMCA 地域交流事業 「横浜City Walk」ご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は5月23日に休日プログラムとして、みなとみらいと中華街をまわる半日のツアーを実施しました。
コソボ、マーシャル諸島、スーダン、アフガニスタン、タンザニア、コロンビアから研修で来日した参加者の12名は、1週間前に来日したので今回が日本で初の週末でした。そこで日本が初めての皆さんに横浜や日本のことを知ってもらう機会を設けました。まずは海を見ながら歩き、横浜開港の歴史やみなとみらいの都市開発についてのお話、近くに見えた自動車販売店を見ながら、日本人の車の保有率や国産車と輸入車のシェア率についてお伝えしました。

クイーンズスクエアに向かう途中のさまざまな日本的なもの、例えば赤い郵便ポスト、横断歩道、交番も話題となります。特に交番は日本の治安の良さの一因でもあるという点は、皆さん大いに納得された様子でした。

次は近くのデパートの中に入ります。一番上のフードコートで、たこ焼き、讃岐うどん、博多ラーメンなど日本食といっても各地の特色ある食べ物があるということを説明しました。次に向かった地下の100円ショップには皆さん興味津々です。研修員の方から「なぜ日本は地下4階までも深く掘って施設を作るのですか」という質問が出ましたので、日本の建設技術の高さや地価の高さに関しての説明を致しました。
気持ちの良い天気に恵まれ、ウォーキングに最適な日でしたが、たくさん歩いているので皆さんお疲れではないかと心配でした。しかし、研修員の皆さんは日本のさまざまなことを熱心に聞いてくださり、歩くのも苦ではないとおっしゃってくださいました。

水上バスで美しい横浜の風景を楽しんだ後は、中華街を通り抜けます。なぜ中華街が横浜にできたのか、横浜開港の歴史と共にお伝えし、山手地区に住んだ当時の西洋人の方々、当時の日本の世相についても説明します。帰りは地元のショッピングセンターを見学し、日本の日常生活を垣間見つつ、石川町から電車に乗ってJICAに帰りました。3時間の盛り沢山なウォーキングツアーでしたが、とても楽しかったとおっしゃって下さいました。
今後はぜひ日本人ボランティアの皆様とともに、来日されたばかりの研修員向けとして、近隣や横浜を知る機会や、初めての日本生活に役立つような情報提供を行っていきたいと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年5月14日木曜日

「みなと」はPort、「みらい」はFuture

横浜YMCA 地域交流事業 「大観覧車から、みなとみらいを観る」ご報告 

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は5月11日に平日の夜プログラムとして、みなとみらいの大観覧車「コスモクロック21」に乗るミニツアーを実施しました。

普段みなとみらいにあるJICA横浜の施設内に暮らす研修員の方々ですが、研修に忙しくなかなか近隣地域を知る機会がありません。そんな皆さんのために、平日の夜に1時間だけ近隣を歩いて自分たちが住む地域を知ってもらう機会を設けました。
まずはJICA横浜の裏手の海を見ながら歩き、夕暮れのビーチサイドはとても雰囲気が良く、歩いているだけで気分転換になりました。みなとみらいの都市計画の歴史などについて話しながら歩きました。そもそも「みなと」はport、「みらい」はfuture ということも初耳だとおっしゃっていらっしゃいました。平日の大観覧車は空いていたので待ち時間も5分くらいで観覧車に乗り込むことができました。皆で相談して透明なゴンドラを選びました。すぐ近くに住んでいるのに乗る機会が一度もなかったそうで、とても楽しみでだったそうです。「みなとみらいの夜景は素晴らしい!」という声をききながら15分かけて一周しました。「ブルーライトヨコハマ」という日本の有名な歌を紹介し、横浜の街の位置関係の話をしました。
帰りはショッピングセンターの脇の遊歩道を歩きながら、日本の紙幣に肖像として載っている人物についての説明など、ちょっとした日本の情報をお伝えしながらJICA横浜に到着しました。たった1時間のウォーキングツアーでしたが、とても楽しかったとおっしゃっていただきました。今後も、近隣や横浜を知る機会や、初めての日本生活に役立つような平日の夜プログラムをシリーズ化して行っていきたいと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年5月12日火曜日

田んぼ活動でどろんこ地域交流

横浜YMCA 地域交流事業 「代掻き」ご報告   

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。
今回は5月9日(土)に、舞岡公園内で行われたYMCAとつか保育園の親子プログラムの田んぼ活動“代掻き”に研修員が参加し、24家庭、65名の家族や保育士の方々と一緒に作業し交流しました。指導員のお話を聞いた後、モンゴル、ベトナム、インドの研修員は、初めはおそるおそる田んぼに入っていましたが、雨が降らずに暖かったので、だんだん慣れてくると保護者の方々との大人同士の「すもう?」が始まり、その後は皆でドロドロになって田んぼをかき混ぜることができました。良く混ぜてから平らにする作業でしたが、研修員達は子どもたちをトンボに乗せて引いたりして、彼らにとってはとても珍しい田んぼ作業に楽しく触れることができ、日本の家族と交流することができました。また終了後も古民家を見学したり、昔のおもちゃなど日本の農作業と技術に興味を持たれたようです。
研修員からは、「少し疲れましたが、子どもたちも可愛く、日本の家族と交流ができてとても楽しかったです。お米を作る技術にも興味がわいたのでもっと詳しく知りたくなりました。」との感想をいただきました。今後も様々な機会に出向き横浜市民との交流ができることを願っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)

2015年5月10日日曜日

総主事コラム プログ 2015年5月

「鐘が響くとき」

美しいものに驚くこと  ほんとうのものを守ること  気高いものを敬うこと
善いことを決意すること  そうすることは  人間を人生の目標へと  導いてゆく
正しさに至るまで行い  平和に至るまで感じ  光輝くまで考える
そうすることはまた  宇宙の中に 魂の中に  存在するすべてのものの中に  
神の力が働いているということを  人間に信じさせてくれる

(ルドルフ・シュタイナー)

 今年は戦後70年の時だ。横浜YMCAは終戦直後、7年間も会館をGHQに接収されたが、近隣の学校などを借りて少年部といわれる少年たちのグループ活動を再開した。
 戦後最初に、そのメンバーでキャンプに行くことになった時、戦災で親を亡くしたり、貧しくて参加できない友人のために募金活動をし、みんなで参加できることになった。楽しかったキャンプの日々とその友情を忘れることはなかった。その思いは横浜YMCAのキャンプ場である富士山YMCAを未来の子どもたちのために設置する際の多額の募金の協力にも表れている。
 先月、その少年部関係者3名が富士山YMCAに一泊し、少年部時代の思い出話が弾んだ。帰る際に、130周年で韓国、中国のYMCAから贈られた平和の鐘の前で、子どもたちのために平和を祈り、少年部時代に、いつも解散の時に歌った、別れの歌を歌うと涙があふれたという。まさしく心の中で鐘が鳴り響いたに違いない。
 この詩のような鐘が響くキャンプやYMCAの活動であり続けたいと思う。多くの子どもたちに「鐘が響くとき」を過ごしてほしい。
(横浜YMCA総主事 田口 努)

2015年5月2日土曜日

‘Tsurumi Ta-matsuri’ 

横浜YMCA 地域交流事業 「鶴見田祭り」実施報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。

海外研修員向けの地域交流事業の最初のプログラムを4月29日(水・祝)に実施しました。今回は日本のお祭り体験ということで、鶴見神社の「田祭り」と鶴見地域ケアプラザ訪問を行いました。晴天に恵まれ、ベトナム、アフガニスタン、インド、ラオスからの長期研修員5人が参加しました。休日ということもあり、みなとみらい地区はとても賑やかでした。 
田祭りでは、鶴見神社の参道の前で、通訳の稲見さんより、田祭りの由来と、神道や神社のつくりについての説明を受け、あらためて、鳥居や狛犬や境内の参拝客の様子を見学したり、太鼓の演奏や舞台の出し物を観たりしました。皆さん興味津々で、絵馬の種類や舞台の内容までいろいろな質問が飛び交いました。
田祭りには、地域の町内会の屋台が出ていてにぎわっていました。研修員の皆さんは、町内会の方に招かれて焼き鳥を焼く体験をしたり、バナナのたたき売りでバナナを買ったり、町内会の方とお話ができて喜んでいました。
焼き鳥に挑戦!

バナナの口上を聞く参加者たち
その後、YMCAが運営する鶴見中央地域ケアプラザで休憩をし、施設長の島田さんから、地域ケアプラザの役割や施設の説明を聞き施設を見学し、交流の時間を持つことができました。
研修員たちからは、利用者の皆さんが楽しそうに過ごされている様子をみることができて良かったと言っていました。
「勉強頑張って!」との掛け声もいただきました。
YMCAデスクが実施する初めての地域交流プログラムでしたが、早速参加した研修員からは、とても楽しかったとの感想が届いています。今回は、鶴見中央YMCAの協力を得て実施をすることができました。気さくな町内会の皆さんと交流する機会を今後もお願いしていく予定です。
(国際・地域事業 高村)

JICA横浜にYMCAデスクを設置しました。

横浜YMCA JICA横浜地域交流事業開設準備のご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人国際協力機構横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業をこの4月から2年間受託することになりました。

JICA横浜は、開発途上国や中南米日系社会から、年間80カ国、約700人の研修員を受け入れ、約180のコース別の研修を実施しています。地域交流事業を運営する事務所(YMCA DESK)は、これまで置かれていた場所からの移動もあり、4月中は備品の移動や、書類整理、JICA横浜の研修業務担当の方々との打ち合わせなどの準備を進めてきました。多くの地域の方々にJICA横浜の働きを知ってもらい、国際協力や海外への関心を深めてほしい、研修員の方々との相互交流を期待しているとJICA横浜の担当の方からも期待が寄せられています。
場所は、横浜港が見渡せるとても素晴らしい場所にあります。DESK開設準備にあたっては、毎日、関内の横浜YMCAから赤レンガを通り、港の船や観光客のにぎわいを見ながら通いました。やっと、机の置き場所や、大きな荷物の寄り分けなどが一段落しました。現在、4月中は海外研修員は大学や大学院に通っている長期(1~2年)の方が中心で人数も30人前後で静かでしたが、5月の連休明けから順次、新しいしい研修グループがやってきます。最初は、研修員向けのプログラムやYMCAの既存のプログラムへの参加を計画しながら、今後、市民参加のプログラムも考えてまいります。
(国際・地域事業 高村)