2015年9月26日土曜日

ふわふわして難しいね

横浜YMCA 地域交流事業「Soft Volleyball with YMCA members」ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。
 9月23日(祝)に、アフガニスタン(生命ナノシステム)の研修員がフェリス学院体育館で行われた、横浜YMCA会員スポーツ大会のビーチボールバレーに参加しました。
研修員は、そもそも会場である、女性の学院が存在するということに興味を示して、「女性だけで何を勉強していて、そういう大学は日本に他にもあるの?」と、アフガニスタンにはなく、日本人男性でもめったに入れない女子大構内を歩いて話しながら受付に向かいました。
 体育館に入ると沢山の参加者にびっくり。子どもからお年寄りまで参加できるビーチボールのバレーボール大会に感心していました。
今回は本部事務局職員と合同でチームを作って参加しました。研修員は準備運動として行った日本のラジオ体操にも一生懸命ついていき、ユニフォームで揃えたチームメンバーは見かけだけは強そうにみえましたが残念ながら予選リーグ1勝2敗で、決勝トーナメントには進めませんでした。
バレーボール経験者である研修員は、まったくそれとは違うボール扱いに「うまくできなくてごめんなさい。軽くてふわふわして難しかった」との感想。
後で子どもたちのチームが大人に勝つところを見て大変盛り上がっていました。
 残念ながら決勝トーナメントには進めませんでしたが、秋晴れに恵まれ、気持ちよく体を動かして皆さんと交流できた半日でした。
 今後もJICA横浜-YMCAデスクでは日本の様々な機会での体験やいろんな方と交流できる機会作っていきたいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)

2015年9月19日土曜日

観覧車から見る横浜

JICA研修員ナイトプログラム「Ferris Wheel Ride プログラム」実施ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本と横浜の理解を深めるため、今回は平日の夜プログラムとして、みなとみらいの大観覧車「コスモクロック21」に乗るミニツアーを実施しました。
参加者はインド(PHD物理学)、アフガニスタン(生命ナノシステム科学研究)、メキシコ(バイオ化学・薬学)の方々でした。研修員の方々は普段みなとみらいにあるJICA横浜の施設内に暮らしています。そのためこの大観覧車も身近な存在なのですが、乗ったことがない方が多いようです。今回皆さんは大変楽しみにご参加くださいました。
まずはJICA横浜の裏手の海を見ながら歩きます。小雨が降る夕暮れのビーチサイドは、初秋の肌寒いような湿気が混ざったような空気です。歩きながら、正面に見える横浜インターナショナルコンチネンタルホテルの建物について話したり、そもそもの「みなとみらい」という地名について「みなと」はport、「みらい」はfuture という意味であることをお話ししました。何ヶ月も自分が住んでいる場所なのに、初めて知ったと皆さんおっしゃっていました。
通常平日夜の大観覧車はすいているのですが、本日は金曜ということもあり、数が限られた透明ゴンドラは待たなくてはいけなかったため、通常のゴンドラに乗ることにしました。5分程待った後に観覧車に乗り込んで出発です。みなとみらいの夜景は素晴らしい!15分かけて一周します。「ブルーライトヨコハマ」という日本の有名な歌を紹介したところ、とても気に入ってくださり、美しい夜景を見ながら改めて「横浜が大好きです」とおっしゃってくださいました。
 降車後は徒歩10分でJICA横浜に到着。このようにたった1時間のツアーでしたが、とても楽しかったとおっしゃっていただきました。今後ともJICA研修員の皆さんに喜んでいただけるようなプログラムを運営していきたいと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年9月17日木曜日

満員電車初体験

横浜YMCA 地域交流事業 「Beginner’s Walk」実施ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深め、来日されたばかりの方に滞在生活に役立つ情報と横浜を知っていただく機会として、今回は9月16日にJICA横浜近隣を短時間でまわるプログラムを実施しました。
午後から雨が降ってきたからか、参加出来なくなった人が続出し、インド1名(保健医療政策担当者のための能力育成)の方だけのご参加でした。
 今回のビギナーズウォークの行き先は東神奈川駅でした。切符を自分で買って通勤電車に乗ってみることと、帰宅時の日本人が寄るスーパーの光景を間近で観察しながら、日本人の日常生活の様子を学ぶことを目的としました。
 桜木町駅から東神奈川駅まではたった2駅、6分間の乗車ですが、19時ということもあり帰宅時の人たちで満員でした。満員電車に乗るという体験はめずらしいものだったようです。東神奈川駅隣接のスーパーで、地元の人たちの買い物風景を観察しました。そして売られている日本の商品も興味深いものだったようで、日本の物価、食生活、海外からの輸入品について質問をされていらっしゃいました。
 道中では、日本の道路のデザインや信号機の機能について、ハンディキャップの人たちにやさしい作りになっていることに感心されたり、ほかにも禅の思想についてなど、日本について疑問をお持ちの点について質問をされました。
1人だけの参加者でしたが、逆にインドのことをいろいろと教えていただいたりして楽しい時間を過ごすことができました。今後とも近隣や横浜を知る機会や、初めての日本生活に役立つような情報提供を行っていきたいと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年9月14日月曜日

異業種交流会に参加しました

横浜YMCA 地域交流事業 「Friendship Party with Business Circle」参加ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。
 今回は9月11日に横浜YMCA賛助会の異業種交流会に参加しました。
当日はYMCA賛助会である神奈川県下の主な企業から100名ほどの参加の交流パーティーにアルゼンチン1名(国土地域開発政策)、インド1名(グローバル保健医療政策)、ガンビア1名(漁業コミュニティ開発計画)、アフガニスタン2名(生命ナノシステム、ゲノムシステム)が参加しました。
 受付をすませた研修員は、開会の挨拶やスピーチの間の静かさとスーツ姿の方々が立ち並ぶ様子に少々戸惑い気味でしたが、会とスピーチの趣旨がわかると賛助会のイベント報告スライドも目で追うことができました。
乾杯の挨拶後は雰囲気もほぐれ、見慣れない食事にもチャレンジ。「いなりずしっていうの? おいしいね!」など、バッフェスタイルを楽しみました。市大に通う研修員は同校を卒業された方や、アルゼンチンの研修員はタンゴを習っている方、インドの研修員はインドに行ったことがある方などと、ガンビアの研修員は「ガンビアってどこにあるの?」など、直接専門に関わる方との出会いは無かったかもしれませんが多くのビジネスマンの方が積極的話しかけてくれたり、ゲームの為の名刺を集めることが話すきっかけとなり、楽しいときを過ごすことができました。
名刺交換ビンゴでは同じテーブルメンバーのホスピタリティーあふれる協力!?もあり、商品を当てている研修員もいました。普段はあまりアルコールを飲まない研修員も少したしなんでいたのでよっぽど楽しかったのでしょう。
 賛助会員、パーティー参加の企業の方々ありがとうござました。
JICA横浜-YMCAデスクではこのように神奈川の企業の方々との交流や企業見学などの機会も作っていければと思っています。 
 昨日まで長く続いた大雨から一転、今日はきれいな青空が広がった1日でした。
 9月は多くの研修員が退入と、入れ替わる時期となります。馬車道の歩道脇の花壇からは風情のある虫の音が聴こえ、台風一過で初秋の訪れを感じる帰り道となりました。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)

2015年9月10日木曜日

総主事コラム プログ 2015年9月

「支え合う形」

人という字はお互いに
寄りかかり合い支え合って
形をつくっている。
そして、人は人の「間」にいて
はじめて「人間」になる。
人はひとりでは
生きていくことができない。
「ありがとう」と「どういたしまして」の繰り返しが
人間の生涯である。
(佐々木正美氏著作より)

 児童精神科医の佐々木正美先生は、かつて横浜YMCA常議員や厚木YMCA運営委員長を務められ、横浜YMCAの保育や子育て支援、発達障がい支援事業をお支えいただいている。研修会や講演会の中で、子どもの自立とは、自分で何でもできることではなく、人に頼れる力であり、同時に頼られる力である。人という字は、互いに寄りかかり支え合う相互依存の形で、その支え合う間のなかで「人間」になるといつも語っている。
 YMCAでは、体操や水泳が上手になることだけでなく、ほめられたり、ほめたり、助けられたり、助けたり、人と人の豊かな関係性を大切にしている。見えないけれど人との支え合う関係の豊かさを体感すると、知らない世界の人との支え合いにも拡がる。多くの人に支えられていることに気づき感謝できる人は、その恵みを多くの人に分かち合うことができる。
 秋から、経済的に困難な子どもたちの支援募金、障がい児のためのチャリティーラン募金、そして国際・地域協力募金が始まる。YMCAでは募金は募心といわれる。募金の意味を考え、支える人々への思いを深める心を育み、その心を募る運動として他者のために、自分の出来ることで支えるボランティア活動の一つとして捉えている。日常に多くの支えがあることに気付き、その感謝の思いを支え合う心につなげたい。
(横浜YMCA総主事 田口 努)

2015年9月9日水曜日

横浜街歩き

横浜YMCA 地域交流事業 「Yokohama City Walk」実施ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は9月5日に3時間の横浜City Walkツアーを実施しました。
 ガンビア1名(漁業コミュニティー開発計画)、フィリピン1名(漁業コミュニティ開発計画)、ミャンマー1名とモンゴル3名(空港建設運営)、タジキスタン2名とミャンマー1名(特別支援教育)、アフガニスタン3名(ナノシステム及び特別支援教育)の12名が参加しました。
初秋の9月ですがまだまだ暑い中、みなとみらいの船着場に歩いて向かいます。横浜の歴史、みなとみらいの特徴、JICA周辺の建物の説明から日本人の宗教や温泉についても話を広げて説明しました。来日して日の浅い参加者が多く、皆さんは一つ一つに頷いて聞いてくださいました。
 日本で二番目に高い建物である横浜ランドマークタワーを眺めながら、水上バスに乗り込みます。15分ほどの短いクルージングの旅。潮風を受けて楽しそうな皆さんです。山下公園に到着した後、氷川丸内部や赤い靴女の子像を見学しました。明治の時代の日本の様子を感じ取ることができました。
そろそろ皆さんお疲れが見えていましたが、弱音を吐かずに中華街を歩きました。なぜ横浜に日本一大きな中華街があるのか、そんな説明を興味深そうに聞く皆さん。開港当時には中国人、西洋人、日本人の居留地がそれぞれ分かれていたことも興味深く聞いてくださいました。
最後は石川町から電車に乗って、桜木町へ。3時間に及んだウォーキングツアーが無事に終了しました。普段見慣れた風景でも歴史的且つ社会的な説明を聞くと新たな視点で見ることができるという感想をおっしゃってくださった方もいました。今後ともこのような楽しいプログラムを通して、地域の皆様とともに日本の社会や文化を紹介したいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年9月4日金曜日

横浜バスツアー

横浜YMCA 地域交流事業 「Yokohama City Bus Tour」実施報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は9月2日(水)に3時間の横浜バスツアーを実施しました。
 今回は一つの研修グループから依頼があり、フランス語使用グループ向けに実施しました。三日前に研修で来日したばかりのコンゴとセネガル(職業訓練の運営・管理と質的強化研修)の皆さん7名に日本人ボランティアの方1名、JICAスタッフ2名というメンバーでした。JICAバスの運転手さんのご協力の下、バスに乗りながら横浜周遊というプログラムを行うことができ、みなとみらい、横浜駅、桜木町、中華街、港の見える丘公園、外人墓地、山手地区、三渓園、マリンタワー、山下公園、赤レンガ倉庫をまわりました。
事前の天気予報では暴風雨かもしれないということだったのですが、実際には当日は快晴。強い日差しの中、横浜の街をバスは走りました。横浜の歴史、みなとみらいの特徴、横浜駅の乗り入れ線の数など英語で説明したものをJICAコーディネータの方がフランス語に通訳してくださいます。 
 今回はこのようにフランス語使用グループだったので、フランス語に介しながら説明を行い、皆さんは興味深そうに車窓の景色を眺めていらっしゃいました。日本の開国の際に、横浜の人々がどのように西洋文化を受け入れたかを説明しつつ、日本で一番大きな中華街、日本で二番目に高い建物である横浜ランドマークタワーを見ながら進みました。
山手地区の丘をバスで登り、両側にはレトロで素敵な西洋文化の景色が過ぎていきました。そして三渓園では少し時間をとり、日本でも珍しいプライベート庭園の紹介をしました。バスの中で事前に説明を聞いた参加者の皆さんはわくわくして現地に降り立ちました。朝までの大雨だった後での強い日差しのため、三渓園の樹木や花々はキラキラと輝いて本当にきれいでした。来日したばかりの皆さんも初めての伝統的な日本文化様式を見て大喜びでした。そして三渓園ではボランティアガイドさんや、茶道ボランティアの皆さんが大変親切に対応してくださいました。抹茶を見るのも聞くのも初めての皆さんに対して、お点前を実践してくださったり、三渓園の説明を丁寧に行ってくださいました。
素晴らしい日本庭園を名残惜しく後にして、次に一行はマリンタワーに向かいました。マリンタワーは高さこそ顕著なものではありませんが、タワー展望台から横浜の街を一望できることや、昔からの横浜のランドマークであることなど、注目すべきスポットです。
今回はJICA横浜のご協力を得てバスをお借りすることができ、車窓から横浜の街を眺めて主要な観光スポットを周ることができました。今後ともこのような楽しいプログラムを通して、地域の皆様とともに日本の社会や文化を紹介したいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見綾乃)

2015年9月1日火曜日

相撲部屋を訪ねました

横浜YMCA 地域交流事業「Let’s visit a ‘sumo’ stable !相撲部屋訪問」地域交流プログラムのご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。
 8月29日(土)に、モンゴル(空港建設運営維持管理計画)、チュニジア(沿岸水産資源の共同管理)フィリピンの研修員8(都市環境管理)、ブラジル2(ユネスコ計画による野生動物管理、バイオテクノロジー)、アフガニスタン(生命ナノシステム科学研究)、インド(機械工学)の14名が神奈川にある春日山部屋の朝稽古時間にお邪魔致しました。
 是非行きたいです。でも「相撲ってなんですか?」という研修員の方が結構いたので、「What is ‘SUMO’」の基本資料を数日前に事前に読んでおいてもらい、当日も新資料とともにロビーで英語ガイドからの説明を聞いて出発しました。
 「あなたの国は政府があっていいよね~っ」と他国の方に祖国の事情を話しながら嘆く方、また、日本に来たばかりの人や長期研修で滞在1年以上にもなる人もいて、それぞれのバックグラウンドの違いがありつつも参加者同士が行きの電車では会話に花を咲かせて盛り上がりながら向かいました。
部屋の稽古場に到着すると、いきなり稽古場から漏れる叫び声とぶつかる音、そして立ち上る湯気、飛び散る汗とともに真剣な眼差しで稽古に取り組む力士の姿に皆さんは目を丸くして見つめていました。
外国人力士はどれくらいいるの?塩や神棚の意味は?といった質問から相撲部屋の経済状況は?など込みいった質問もありましたがガイドが丁寧に取りついでくださり説明を致しました。
練習後は土俵の横まで下りさせていただいたり、力士の皆さんは気さくに質問や記念撮影に応じてくれて、日本語が少し話せる研修員は日本語で直接質問する研修員もいました。
 その後、床山さんの髪結いも見せて頂きましたが、皆さんにとっては鬢付け油も興味深く、いくつかの質問もとんでいたようです。
春日山部屋の方々には気軽に質問に応じて、親しみやすい雰囲気で受け止めてくださって感謝です。秋場所も頑張ってください。
今後もJICA横浜-YMCAデスクでは日本文化を感じながら実際に体験や交流ができる機会を作っていきたいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)