2016年8月26日金曜日

家庭でラオスの研修員と生活文化交流

横浜YMCA 地域交流事業「ホームビジットプログラム」実施のご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
 8月20日(土)にラオス10(都市環境管理)、ブラジル1(医用材料と再生医療)、ガンビア1(漁業コミュニティ開発計画)、の12名は、ボランティアでご協力頂いた9家庭のホストに伺い、ご家族の皆様と一緒に過ごしながら日本の文化や生活を体験してきました。
 当日はJICA横浜までホストファミリーのみなさんにお迎えに来て頂き、研修員1人もしくは2人ずつそれぞれのご家庭に向かいました。最初はホストファミリーのみなさんも緊張気味でしたが、研修員の笑顔を見ると一気に距離が縮まったようで、元気にJICA横浜を出発されました。
ホストファミリーのご家庭での滞在はお昼をはさんで夕方まででしたが、それぞれのご家庭で日本が初めての研修員が少しでも日本の家庭や、生活、文化を体験できるようにと色々と計画を立てて下さっていました。
昼食も研修員が日本の家庭料理や和食を楽しめるようにとたこ焼きを一緒に作ったり、流しそうめんをしたり、手巻き寿司やちらし寿司、から揚げや天ぷらなどご用意いただきました。ラオスの研修員とは英語でのコミュニケーションが難しいところもありましたが、身振り手振りを交えた片言の英語でお互いの国の様子や家族の話など話は尽きず、楽しい食事の時間となりました。
食事以外にも三渓園に行って日本庭園を見学したり、家族へのお土産を探す研修員と一緒にショッピング、日本の夏の風物詩でも祭りに研修員は浴衣で、ホストファミリーは研修員が持ってきた民族衣装を着て出かけたりされたようでした。また、朝からの大雨で計画を急きょ変更されたご家庭もあったようですが、子どもと遊んだり、抹茶体験をしたりと、日本の家庭で過ごす時間も研修員たちにとってはどれも興味深いものとなったようです。
研修員をJICAに送り届けていただく頃にはすっかり家族の一員、古くからの友人のようになっていて、「帰国してからもメールでやり取りしましょうね」とアドレスを交換したり、「帰国するまでにまた是非遊びに来てくださいね。」と次の訪問について約束したり、「次はラオスに来てください。私が案内をします」と研修員からラオスに来るよう勧められたり、ラオス語の通訳を介して色々と伝え切れなかったことを話したりとみなさん名残惜しそうにされていました。
後日ホストファミリーのみなさんからは、「研修員を通して知らない国のことをたくさん教えてもらえました。もっと知りたいと思いました。」「素晴らしい交流の機会をもてて良かったです。また参加したいです。」と感想を頂きました。
 YMCAデスクでは今後も地元の方々との交流を深め日本の生活や文化を体験する機会をこれからも作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美、石川義彦)