2017年2月4日土曜日

これが日本ですね!

横浜YMCA地域交流事業「Picking up strawberry & Beach walk (いちご狩りと浜辺散歩)プログラム」実施のご報告
 横浜YMCA では、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
 1月29日に、モンゴル、タイ2(航空保安セミナー)、アルゼンチン2、ペルー(ユネスコMAB計画による生物圏保存地域を対象とした持続性)、ミャンマー2(航空保安セミナー、電気・電子工学博士1)、マレーシア(機械工学)、ブラジル6、(日系継承教育、家畜感染症及び人獣共通感染症の診断予防技術、医用材料と再生医療)、アフガニスタン2、(農・横浜市立大学生命ナノシステム科学研究化)、インド(FRIENDSHIP慶応2016博士課程)、インドネシア(機械・製造工学博士2)の19名で横須賀の津久井浜にていちご狩りと海辺を散策するプログラムを行いました。
 横須賀へ向かう車内ではまず、横浜の歴史や日本のいちご狩りについて資料を見ながら説明を聞いた後、はじめて顔を合わせる研修員同志も多かったので、まず自己紹介をしました。少し恥ずかしそうに話す人もいましたが、英語・日本語が飛び交いバスの車内は賑やかな雰囲気に包まれました。
 観光農園へ到着すると、ずらりと並ぶビニールハウスと受付を並んで待つ観光客の多さに一同、圧倒されていました。いちご狩りのルールを確認すると、早速ハウスの中へ。日本のいちごは食べたことがあるという研修員がほとんどでしたが、ハウスの中のいちごを食べた瞬間、「あまーい!」という驚きの声があちらこちらから上がりました。黙々といちごを食べ続ける人、写真を撮る人、「日の当たる向きでいちごの甘さが変わる」といちごの味の違いを分析する人など、30分間それぞれ思う存分日本のいちごを堪能していました。
園内の直売所ではいちごやジャム、新鮮な地元の野菜が売られていて、お土産を買う研修員もいました。
いちご狩りを楽しんだ後はすぐ近くの海岸へ移動し、浜辺散策をしました。当日は朝から風もなく暖かで、浜辺を歩くには最高の天気でした。モンゴルの研修員は母国が海に面しておらず、浜辺を歩いたことがなかったそうで、初めて見る波打ち際に感動していました。「海に入るのは怖いけど、砂浜は開放的で気持ちいい」と嬉しそうに波打ち際を歩いていました。その他の研修員も貝殻を探したり、海をバックに写真を撮ったりと自由に散策を楽しんでいました。浜辺には漬物用に大量の大根が干してあり、研修員たちは、何だ?何だと、大騒ぎでした。ブラジルの研修員は誰もいない浜辺に干された大根が盗まれないことにも驚き、「これが日本ですね!」と感心していました。浜辺の何気ない風景にも日本らしさを感じられたようでした。
旬のフルーツを堪能できる収穫体験はフルーツの美味しさだけではなく、温室栽培や日本のいちごの栽培方法など多くの発見があったようです。YMCAデスクではこれからも様々な体験を通して日本ならではの食べ物や文化について学ぶ機会を作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美、石川 義彦)