2017年9月10日日曜日

東日本ボランティアリーダーズフォーラム報告

9月8日(金)から10日(日)の二泊三日、東京YMCA山中湖センターにて『第30回 東日本ユースボランティア リーダーズフォーラム』が実施されました。

このフォーラムでは東日本に位置する様々なYMCAのユースリーダーたちが集います。
今年のフォーラムには北海道、仙台、とちぎ、ぐんま、埼玉、千葉、東京、横浜YMCAから31名のユースリーダーが参加をしました。

支えてくださるのは多くのワイズメンズクラブの皆様です。ワイズメンズクラブとは、YMCAが行う地域における青少年の健全な育成プラグラムを支援するために、1922年に創立されたクラブです。今回のフォーラムでは参加費の援助をしてくださったり、リーダーたちのために昼食を用意してくださいました。


リーダーたちはこの3日間『今、ユースボランティアリーダーに求められるもの』という一つのテーマについてグループで話し合いを重ねていきました。

YMCA同盟総主事の神崎氏の基調公演を聞き、社会人リーダーであるカウンセラーのフォローを受け、リーダーたちは自分たちの考えをグループの仲間に伝えます。

YMCAリーダーに求められていることはどんなことなのだろう』
現代社会の様々な問題に自分たちはどんな働きができるだろうか』
『YMCAの願いをどうしたら伝えられるだろうか』

朝から夜まで話し合いは続きました。

そして最終日は、グループとして自分たちの思いを発表しました。

個人個人の今後の目標を話すグループ、携わっている子どもたちからリーダーとして一人の人間としてどう見られたいかを話すグループ…様々な熱い思いが語られました。


あっという間に3日間のフォーラムが終了しました。
最初はなかなか意見を言えなかったリーダーも、最終日には仲間と多くの意見交換をすることが出来るようになり、グループとして完成していました。

参加リーダーは今回のフォーラムでの経験を、それぞれのYMCAに持ち帰ります。
そして参加リーダーは勿論、参加リーダーの話を聞いて賛同した他のリーダーたちと共に今後のYMCA活動がより良いものになっていくよう努めてくれると願います。

藤沢YMCA 田代



SPIRITを育む

SPIRITとは、その人の精神にドライブをかけていく力で、誰にでも備わっているものです。その力は、木の葉が風に吹かれて揺れているのを見ないと空気の存在が分からないように、人生の中で大きな試練を受ける時にスピリチャリティ(魂)、精神が存在をしているかということが初めて分かるものです。それは、風のような空気のようなものでありながら、その人の人間としてのあり方を作り上げる一番基本的で大切なものです。人を真に生きさせるための原動力になるものです。その人の人生の方向付けを、そして本当の姿を示すものです。    
(日野原重明)


 7月に105歳で天に召された日野原重明さんが横浜YMCAで講演された際、中学時代からYMCA会員でキャンプに参加され、大学時代には御殿場のYMCA東山荘で全国の青年たちと語り合い、自らのSPIRITが育まれたことを伺った。
 WHOは、健康とは身体的、心理的、社会的に加えてSPIRITの上でも良い状態であることを健康と定義している。
 日野原さんは、世界中のYMCAの略章の一部に必ずある逆三角形には、BODY(身体)、MIND(知性)が両辺にあり、その上辺のSPIRITが両辺を支えバランスを取り自立し、SPIRITの重要性を示していると述べられた。さらに正章の逆三角形内に書かれている「みんなのものがひとつになるために」の聖句にある、共に生きる社会を創ることは「他者のために思いと行動に費やした時間、人とともにどれだけの時間を分け合ったかによって人間としての証がなされるようなこと」と語っている。SPIRITを育み合うYMCAでありたい。
(横浜YMCA総主事 田口 努)