2017年12月10日日曜日

クリスマスをわかち合う

クリスマスだから
かんがえる
たくさんたくさん たくさん
かなしんでいる
ひとの こと

それから すこうし
かんがえる
どうしてどうして どうして
かなしい
ことが あるのかな

クリスマスだから
かんがえる
かなしんでいる
ひとのこと
(作詞 坂田寛夫)


 昨年のクリスマスイブの日に、「喜び歌おうクリスマスの夜の食卓に難民の家族を招きませんかと、ブラジルのNGOが呼びかけたキャンペーンに、同国全土から約2千世帯が受け入れに手を挙げた」というニュースが紹介された。予想以上の応募に対応できず招かれたのは15名となったが、クリスマスが終わっても毎月、夕食に招く活動を続けられることになったという。

 企画したNGOは、クリスマスをきっかけに異文化間の理解を少しでも深めたいと考え呼びかけた。招かれたシリアやパレスチナなどの難民側は、自分たちの郷土料理を一品作り訪問し、受け入れ側の家族は、七面鳥やポテトサラダなどブラジル風のクリスマス料理でもてなした。「差別や拒絶は相手を知らないことから始まる。クリスマスの夕食を通して互いを知り、難民との距離が少しでも縮まればいい」と企画者は述べている。

 横浜YMCAの会員の家族からは、難民を招くことはできないけれど、見えないもう一人分のプレゼント代を国際・地域協力募金として長年続けてくださる方もおられる。喜びの時であるクリスマスに、喜びと恵をわかち合う時になりますように。
(横浜YMCA総主事 田口 努)